仕事について

【転職】認知バイアスと転職を悩む理由

皆さんお仕事お疲れ様です。

以前このブログのなかで「転職に悩む方」に対する投稿を上げました。

転職を悩んでいる人に伝えたいこと 今回は転職について話していきたいと思います。 私がよく周りから仕事に関する内容が飛び交うとき 「終身雇用であれば、退職金が...

この投稿では、私の経験で体験した転職について挙げました。

今回は書籍『認知バイアス事典』内の

『認知科学』や『社会心理学』の視点から

どうして転職に悩んでしまうのかについて挙げていきます。

『認知バイアス事典』について

認知バイアス事典は『論理学』『認知科学』『社会心理学』

各専門家が「認知バイアス」と分類される

数百以上の考え方から、必要不可欠な60項目についてまとめられたものです。

この本は『認知バイアス』という考え方を理解することで

人生が豊かになることを願って書かれているものです。

認知バイアスと転職への思考について

今回は『認知バイアス』の60項目から、私が転職の思考に繋がると考えるものを

さらに厳選し、説明していきます。

厳選されたものは次の通りです。

  1. 内集団バイアス
  2. 究極的な帰属の誤り
  3. 現状維持バイアス

それぞれ項目に分けて説明していきます。

① 内集団バイアス

『内集団バイアス』を説明する前に内集団は何を表しているかを説明します。

『内集団』はチームや部署等、自身が所属する集団を指します。それとは別に

『外集団』という表現があり、これは『内集団』以外の集団を指しています。

上記の説明を踏まえ『内集団バイアス』とは

自分が所属している集団(内集団)やその集団のメンバーのことを、そうでない集団(外集団)やそのメンバーよりも好意的に評価し、ひいきする傾向があります。

引用:『認知バイアス事典』

これば『内集団バイアス』と表現される思考です。

現職が周りの評価より良く見えてしまう。

『内集団バイアス』は自身が現在所属(内集団)している場所が良く見え

その他の仕事(外集団)が悪く見えてしまうという考え方です。

『ここは残業が多いけど、人間関係いいし・・他の場所はこんな仲のいい職場なさそう』

『休日出勤多いな・・けどその分期待されてるからな。他だとこんなに評価してくれるか

 わからないな』

別の仕事における労働条件や待遇等、はっきりとした情報がないのにもかかわらず

内集団が周りより評価が上がり、転職にするきっかけを自分で失っていることがあります。

外の情報に目を向けていく。

現在『求職サイト』内に転職情報が多数あり、インターネットで簡単に

情報を調べることができます。

サイトの情報だけでは不安という方は『転職エージェント』も多数あり

自分にあった求人がないか相談することができます。

転職は必ずした方がよいとまでは言えませんが、情報を集めずに留まることは

自分の才能を伸ばすことや本来得るべき待遇を逃している危険性があります。

『内集団バイアス』に陥らず、広い目で多くの可能性を見つけることも大切です。

②究極的な帰属の誤り

『究極的な帰属の誤り』について

『認知バイアス事典』ではこのような説明がされています。

自分が所属していない集団(外集団)やそのメンバーが成功したときには状況(外的要因)が、失敗したときには才能や努力(内的要因)が原因であると考えること。一方で、自分が所属している集団(内的集団)やそのメンバーが成功したときには才能や努力が、失敗したときには状況が原因であると考えること

引用:『認知バイアス事典』

一つの例として挙げると

あるスポーツチームに自分が所属し、初めて決勝まで勝ち上がることができたとき

『日頃、練習で努力してきたおかげで、ここまで勝ち上がれた』

と自身のチームを評価することが多いです。

しかし、同じ実力を持つ別チームが決勝まで上がったと聞くと

『今回は組み合わせが良かったから勝ち上がったんだ。運がよかったね』

と考えてしまうこともあったのではないでしょうか。

別の考え方をすれば、普段はベスト16まで勝ち上がっていた自分が所属するチームが

ベスト32で負けてしまった場合

『今回は運が悪かった。早めに優勝候補にあたってしまった』

と実力とは別な考え方をしてしまいがちです。

このように、自身のチーム、別のチーム、立ち位置の違いによって

原因についての考え方が変わってしまうことが

『究極的な帰属の誤り』の考え方です。

転職を考える上でも

『今の職より、別の仕事の方が給料はいい。ただ、給料がいい分ひどい労働をしている』

『今の職場より、転職を考えている場所の方が休みが多い。きっと休日出勤が多いんだ』

このように考えてしまうことはないでしょうか。

いくら良い条件を見ても『究極的な帰属の誤り』によって

現在所属する場所が良いと考えしまい、転職を検討している場所は

実際はいい条件であっても、今の条件より悪いと思い込まされてしまっている

可能性があります。

実際に見学する。思いっ切って転職してしまう。

事実、転職サイトの情報がすべて正しいとは言い切れません。

しかし、実際に確認しなければ、真偽はわからないです。

疑ったままで、何も変わらないままでいるのではなく

実際に見学に出向き、現場の実際を確認することや

思い切って転職してしまうことも一つの手です。

なかなか難しいことではありますが

行動しなければ現状を変えることはできません。

『究極的な帰属の誤り』を打破するには

行動あるのみです。

現状維持バイアス

『認知バイアス事典』の『現状維持バイアス』では

何かを変化させることで現状がより良くなる可能性があるとしても、損失の可能性も考慮して、現状を保持しようとする傾向。

引用:『認知バイアス事典』

皆さんの中に、ずっと保有していたものが使わなくなってしまい

リサイクルショップに売ろうと考えたとき

『なんだかもったいない気がするな。また使うかもしれないしな』

と手放せなかった経験がある方はいるのではないでしょうか。

人が一度保有したものを失うきっかけができると

持っていなかった時よりも価値が高いものに感じ、手放すことに

対し、抵抗してしまいます。

この考えを『保有効果』といい、『現状維持バイアス』が起こる一つの原因です。

『保有効果』は転職にも大きく関係してきます。

転職するということは、現在の職を失うということです。

リサイクルショップで長く使用してしまったものを売ることを抵抗するように

今まで所属していた場所を失うことは『保有効果』も相まって

「本当に離れてしまってよいのか」という考えに

陥ってしまっているのです。

挑戦し、経験を積むことも選択の一つ

現在の職場に所属し続け、終身雇用という考えもあります。

しかし、転職市場が増えた現在、選択肢は増えています。

今の環境を手離すことを損失と考えてしまうこともありますが

転職で多くを経験し、自身の市場価値を高めるという選択肢もあります。

この内容は別の書籍

『生涯年収を最大化する生き方 転職と副業の掛け算』  著 moto

こちらの書籍に詳しく書かれているので、気になる方におすすめです。

一つの選択に拘らず、多くの可能性に挑戦することも大切です。

新たな挑戦をしていこう。

今回は『認知バイアス』から見た『転職』に一歩踏み出せない理由について述べました。

終身雇用という固定観念をもっている方が、新たな選択肢を増やすきっかけができれば

と考え、この内容を載せました。

この内容をきっかけに転職に対する不安や悩みを解消し、新たに挑戦するきっかけが

できればと考えています。

おわり。