皆さん仕事お疲れ様です。
新卒または4月頃に転職された方は、仕事を覚え始め、業務を任される頃ではないでしょうか。前回は、そんな状況の中、転職を考える人に向けた記事を書かせてもらいました。
今回は、同じ境遇にありながら別の視点で、別の考え方をしている人について書いていきます。
仕事を任せられる人材になると、多くの案件を任されるようになります。案件が増えていけば、処理がしきれなくなります。その結果、引き受けた仕事をこなせないという状況に陥ることがあります。
そんな方を対象に、以前このような記事を挙げました。
この記事は『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』を参考に挙げました。
『エッセンシャル思考』とは、受けた仕事の無駄を省き、優先度の高い仕事へ最大限の時間と労力を費やすという考え方です。
しかし、無駄を省いたとしても、多くの案件をこなさなければならない状況もあります。
そんな方が解決する方法として『エフォートレス思考』という考え方があります。今回はこの『エフォートレス思考』の考え方と方法について挙げていきます。
書籍 エフォートレス思考
今回はこの書籍を参考に記事を挙げていきます。
この本は『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』の書籍を執筆したグレック マキューン氏が出版したものです。
・McKeown Inc のCEO
・アドビ アップル グーグル フェイスブック等のコンサルティング経験
・ポットキャスターとしても人気
今回出版した『エフォートレス思考』の考え方は『エッセンシャル思考』とは別の視点から思考する方法であると述べられています。その中で、特に大切であると感じたものを厳選しました。
厳選したものは次の通りです。
- 頑張ることが成果に繋がるとは限らない
- 楽しくできるやり方を増やす。
- 頭の中にある不要品を除去していく
- やらないことを最大限増やしていく。
他にも日常や仕事において、役立つ内容がありますが、今回は上記の項目について具体的に書いていきます。
頑張ることが成果に繋がるとは限らない
『成果を出すなら、沢山の書類を作成しなければならない』『残業をして、次の日に開かれる会議資料を作成しなければいけない』
世の中には、多くの時間や労力を費やすことで成果が得られると考えている人がいます。しかし、それは大きな間違いです。
書類や資料を大量に作成しても、必ずしも質の良いものができるとは限りません。残業をし、多くの時間をかけたからといって、比例して成果に繋がるとは限りません。
書類内容をシンプルにすれば、作成時間を短縮し、相手に伝わりやすい内容になる可能性があります。
スケジュールを見直し、空いた時間に資料を作成すれば、会議当日に疲労を残さない状態で臨むことができます。
このように、頑張ることが直接結果に繋がるとは限りません。この考えを持つ方は注意が必要です。
楽しくできるやり方を増やす
チェックリストと聞くと、代表的な方法としてTo Doリストが挙げられます。To doリストはその日に行う予定を書きだし、終えた後にチェックを入れていく方法です。
しかし、エフォートレス思考の考えは、これだけでは足らないと記されています。では、何が足らないのでしょうか。それは『儀式』だと言われています。
書籍には、以下の著名人達が儀式的な習慣があったと記されています。
アガサ・クリスティーは、風呂の中でリンゴを食べながらミステリー小説を執筆した。ベートーヴェンは毎朝コーヒー豆をひとつずつ数え、きっちり60粒挽いてコーヒーを淹れた。
引用:エスフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する
少し変わった習慣に見えますか、普段から必ず行う退屈な行動にユーモアを付け加えることが重要とされています。
つまらない行動にこそ、楽しさを見出すことで、習慣に苦痛を感じることが減ります。
ぜひ、必ずこなさなければならない習慣に『ユーモア』を付け加えてみてください。
頭の中にある不良品を除去していく
世の中には、納得のいかない状況や理不尽な対応をされることがあります。受け手側は『なんでこんなことになるんだ』『こんな状況にした人を許せない』という感情が生まれ、ネガティブな思考に偏っていきます。
エフォートレス思考の考えは、『ネガティブな感情から何も生まれない』という考えがあります。その考えに至る理由として、ネガティブな思考は心の余裕がなくなり、視野が狭くなることで、何かを生み出すことを困難にさせます。
一方ポジティブな思考であれば、視野が広がり、創造力が上がることで、新たな可能性を見い出すことができます。
ネガティブからはいいものは生まれません。頭の中にある『ネガティブな不良品』を除去するようにしましょう。
やらないことを最大限増やしていく
最近インターネット通販で買い物をする際、ワンクリックで購入する部分があることをご存じでしょうか。このワンクリックがまさに『エスフォートレス思考』の考えから生まれたものです。
このワンクリックで購入するシステムは、単純明快な考えに見えますが、その裏では、どうすれば買い物する流れを単純化することができるかを突き詰めた結果、生まれたものです。
複雑で大量の手順を作ることで『いいもの作った』と誤解する方が多くいますが、それは大きな誤解です。
実際大量の文章を読むことや多くの手順を踏まなければならない状況は、万人には好まれません。いかに相手に伝わりやすく、かつ取り掛かりやすい環境を整えることが必要なのです。
資料でもシステムにしても、手順は単純で分かりやすいものを作成するよう心がけましょう。
エスフォートレス思考を有効活用しよう
今回は『エスフォートレス思考』について書いていきました。皆さんの中にこの思考とは真逆の行動をとり、うまくいかないと悩んでいた方はいたのではないでしょうか。
今回出した内容を参考に、仕事の進め方を見直し、改善するきっかけになってもらえたらうれしいです。
おわり。