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【書籍】他人の意見に流されてはいけない理由について

皆さんお疲れ様です。もう2月も終わり、社会人の方は人事異動等、環境に変化が見られる時期ですね。学生の方はもう少しで社会人になるのだと考える人もいるのではないでしょうか。

さて、今回の話題は『他人の意見に流されてはいけない』というテーマで話していきます。

この記事を見ている人の中で、他人の意見によく流されてしまうと感じている人はいますか。そんな人はこのようなことを考えている可能性があります。

  • 他人に合わせて行動するほうが楽だ
  • 周りに合わせることで、問題を起こさないようにしている
  • 自分に自信がないので、他人の意見に従う

このように考えてしまうのではないでしょうか。

実は他人に合わせていくことは、将来の自分にとってデメリットになることが多いのです

今回は、どうして相手に合わせて動くことが良くない方向に進んでしまうのかを伝えていきます。

なぜ、人に合わせてはいけないか。

人に合わせることをおすすめできない理由として、次ような内容が挙げられます。

  1. 人によって考え方は違う
  2. 他人は責任をもってくれない
  3. 自分の長所を発揮できない

具体的な理由を順番に説明していきます。

①人によって考え方が違う

例えば、会議で悩んでいることを議題に挙げた際、それぞれの見解や考えで意見されることが多いです。

『十人十色』という言葉の通り、人によって考え方が違います。しかし、それは当たり前のことなのです。今まで生きてきた環境や条件が違うので、価値観が違ってしまうのは当然のことなのです。

そのような理由があるにも関わらず、人間関係を気にすることで、異なる考えであっても、合わせてしまうことがあります。

他人の意見は参考程度にする

周りの意見は人によって異なるのであれば、どのように行動することが理想的か。それは、自分で考え行動することが大切です。

しかし、周りの意見を無視する訳ではありません。周りの意見を参考にし、自分が考えと組み合わせることで、新たな方法を発見することができます。

意見を無視した行動をすれば、相手に失礼です。何か助言をもらったら敬意を持って受け取り、オリジナルの方法を構築するようにしましょう。

②他人は責任を持ってくれない

  • この仕事は、以前の計画書通りに進めれば問題ないよ
  • この報告書は、すぐに書かなくて大丈夫だよ
  • この仕事は後にしておいていいよ

仕事をする上で『前はこうしたよ』とアドバイスをしてくれる人がいます。ありがたい行為ですが、1つ注意点があります。

他人の意見は最後まで責任を持たない

相手にとっては善意として伝えてくれたとしても、何かあっても、責任を取るのは自分自身です。

他人を信用するなとまでは言いません。しかし、他人が責任を持てないのであれば、その行動をした人の責任です。最終は自分で行動決定するようにしましょう。

③自分の長所を発揮できない

他人に合わせて行動することは『自分の考えで行動していない』可能性があります。

考えて行動することができなければ、他人の考えで行動を決定していることになります。

人生をなんのために生きているか。その答えは自分のために生きているのです。他人に左右されていては、人生を無駄にしてしまいます。

自身で考えて行動しなければ、自分の持つ強み、いわゆる『ストレングス』を活用する機会を失ってしまいます。自分の良さを発揮し、さらに磨きをかけるには、行動をしたという経験によって培うものです。

自信をもって考え、行動に移すよう心がけましょう。

なぜ他人に流されてしまうのか

前述の中で、他人に合わせてしまうとどのようなデメリットが発生してしまうかをまとめました。しかし、この理由を理解したとしても、なかなか行動に移すことができない方もいるのではないでしょうか。

では、人間が人に合わせてしまうのはなぜか。その理由は

他人に嫌われたくない

この心理に陥ることが原因と考えられます。

他人に嫌われる恐怖を克服するためには

嫌われる恐怖を克服するためには、どのようにすればよいか。この件では、1冊の書籍を参考にしていきます。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

この書籍の一部を参考にします。その前に著者についての紹介です。

著者 岸見一郎氏
  • 哲学者
  • 1956年 京都生まれ 京都在住
  • 京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学
  • 1989年 アドラー心理学を研究
  • 精神科医院などで多くの青年カウンセリングを行う
  • 日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問
著者 古賀史健氏
  • フリーランスライター
  • 1973年生まれ
  • 書籍のライディングを専門。
  • ビジネス書やノンフィクションで多くのベストセラーを手掛ける
  • 何年にもわたり、岸見氏からアドラー心理学の本質を聞き出していた

他者の評価を切り離す

この書籍ではこのような内容が記されています。

「自由とは、他者から嫌われることである」~中略~他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことができない。

引用:『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』

他者から嫌われるのではないかと意識してしまえば、自分の意志で行動することができなくなります。

嫌われるのではという感情に打ち勝つことで、自分を尊重することができるのです。

しかし、ここで誤解をしてはいけないことは、他人に対し、嫌われる行動をしなければならないという訳ではありません。

他人を信頼する気持ちを持つ。

対人関係の基礎は「信用」ではなく「信頼」によって成立するのだ、と考えるのがアドラーの心理学の立場になります。~中略~他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないことです。たとえ信用に足るだけの客観的根拠でなかろうと、信じる。担保のことなど考えずに、無条件に信じる。これが信頼です。

引用:『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』

自分自身が他人を信頼するという考えは、『自分の課題』であり、信頼に答える行動を取るかどうかは『他人の課題』とアドラー心理学では考えられています。

以上をまとめると

他人に嫌われる恐怖を克服する考え方
  • 他人に流されず、自分の考えを持つ
  • 無条件に相手を信頼する。
  • 自分を信頼してもらえるかどうかは『他人の課題』の問題

他者に信頼してもらいたいという気持ちがあったとしても、それは『他者の課題』によって決まるものである。『自分の課題』と『他者の課題』は別ものと考えなければならないということです。

自分と他人の課題を切り離す

今回は、他人の意見に流されてはいけない理由について書かせてもらいました。

  • 他人に合わせていては、自分の人生を生きたことにならない
  • 他者に嫌われることを怖れてはいけない
  • 怖れないよう『自分の課題』と『他人の課題』は別ものと認識する

まとめると以上のような内容でした。

他者には他者の人生があり、自分には自分の人生があります。他人に流されず、自分の考えに自信をもって、人生を充実していくことが大切です。

もし、他者に振り回されている人、人間関係に悩む人がいれば、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。

終わり。